はじめに
あくまでもこれは私のひとつの考え方であって、全てのノウハウを表しているわけではありません。
考え方の一例です。
またこれを知ったからといって勝てるというような類の話でもありません。
知っている人には当たり前の内容かもしれません。
知らない人にとっては、考え方が一気に変わるような内容かもしれません。
そこのところを理解した上で読み進めていってください。
価格形成の考え方
未来の価格は誰にもわからない
日頃私は、節目や椅子取りゲームといったような言葉を多用して、相場と向き合い接しているわけですが、そもそも「節目とはなんぞや」と、そう思っておられる方も多いのではないでしょうか。
出来上がったチャートを元に、「この時こうすればいい」とか「ここでエントリーすれば〇〇pips抜けましたね」とか講釈を垂れるのは非常に簡単です。
そんな説明はアホでもできます。
すでに出来上がった過去チャートを見て、エントリーポイントを精査すればすごく簡単に思うことも多々あるでしょう。
しかし大切なのは現在の状況であり、それをリアルタイムに感じ取りながらポジションを取り、利益や損失を積み上げ、トータルで勝利するのが裁量トレードの醍醐味であり難しさではないでしょうか。
リアルタイムに節目の殴り合いを見て決着がついたところで最速の後出しジャンケンをし、勝った方についていくのが俺スタイルです。
これが基本です。
目先の雰囲気や方向はある程度予想しますが、予想通りにポジるのではなく、今ある優位性にベットし続けるのです。
優位性がなくなった時点でポジションを閉じるのです。予想は外れるものと常に肝に銘じましょう。
普通の人は価格操作できるほど資金力もなければ技術もありません。
強い者についていけばいいのです。
100%方向を当て続けることは不可能で、方向当てることだけに注力するべきではないのです。
当てようとすればするほどポジションに対して思い入れが強くなり、間違ったポジションを抱え続け、資金やメンタルがもたなくなるのがよくある負けトレーダーのパターンです。
トレードは価格がすべて
EMA〇〇や一目均衡表の雲などいろんなテクニカルがありますが、全ての人が見ているわけではありません。
トレードは価格が全てです。参加する全てのプレイヤーにとって取引価格は共通です。
安く買って高く売れば儲けが出るのです。高く売って安く買い戻せば儲けが出ます。
その買った価格や売った価格が参加者にとって一番重要です。
売る人がいなければ買うことはできません。売り手と買い手の思惑が一致したところで価格が形成されます。あなたが買えば誰かが売っているのです。
その価格が意味するところは、それぞれのプレイヤーの損益分岐点を表します。
損益分岐点はチャートで表すなら水平線になるはずです。
取引所での取引は不特定多数の参加者がいます。
つまり出来高が多い価格は、多額、もしくは多数のプレイヤーがその価格で取引をしたということを表します。
多数のプレイヤーにとってその価格が損益分岐点であるということを意味します。
ごく一般的な投資家は、自分のポジションが含み益になれば安心します。
含み損になれば今後儲かるのかどうか、心配になる方も多いのではないでしょうか。
つまり人間の気持ちは損益分岐点の上下で大きく変わります。
また含み損が拡大し続け、損切りを設定せずレバレッジを掛けていた場合、どこかの時点で資金が耐えられず、追証後、システム的に強制ロスカットが発動します。
強制ロスカットが出やすい価格水準も計算すればある程度出てきますね。
そのロスカットを吸収する反対勢力も出てくるでしょう。
そのようにして価格は形成され続けていきます。
価格帯別出来高の多いところをボリュームゾーンといい、多くの売り手が買い手がポジションを作ったり解消したりした場所になります。
では、本題に入ります。