前回は一日先物取引のツールの使い方を中心に解説しました。
今回は、信用口座も開設した人向けに一日信用取引の使い方を、軽くですが解説していきたいと思います。
株式のデイトレードやスキャルピングをやりたい方には、うってつけのサービスですので、理解したうえでぜひチャレンジしてみてください。
一日信用取引の魅力とは?
一日信用取引は、返済期限が当日のデイトレード専用の信用取引です。
信用取引の「同一保証金で回転売買が一日に何度でもできる」メリットを活かせます。
また、取引コストを大幅に下げたことで、小さな利幅で何回取引してもコスト負けせず利益を出すことができるようになりました。
https://www.matsui.co.jp/service/margin/d-margin/
難しい解説は省きますが、現物取引では同じ銘柄を、1日の間に何度も買ったり売ったりすることができません。
仮に口座に100万円があったとして、ある銘柄を100万円分購入してその日のうちに売却すると、同じ日のうちに同じ銘柄で買い発注することができません。(差金決済規制)
低資金で繰り返し発注するスキャルピングは、現物取引において実質不可能なのです。
また手数料も高く、証券会社等の職業トレーダーとは歴然とした差があります。
しかし2013年1月信用取引証拠金に関する法改正が行われ、信用取引のみその日のうちに何度も取引できるようになりました。
この法改正により個人トレーダーにスキャルピングが本格的に解放されたと言えると思います。
またそれらの規制緩和に伴い各ネット証券会社においてさらに手数料競争が激化するようになりました。
中でも松井証券の一日信用取引は、デイトレードであれば手数料無料、さらに1回の約定代金が100万円以上(2019年までは300万円以上でしたが引き下げ)であれば金利も無料となり、完全にコストフリーのデイトレードができるようになりました。
コスト面だけで見れば証券会社の職業トレーダーよりも安くつくのです。
話は少し変わりますが、このブログを見ている方の中にも、仮想通貨のレバレッジ取引をしている方が多くいると思います。
bitFlyerFXが2~3年前大流行しました。
あの商品が流行った理由に、取引手数料が無料だったことが挙げられると思います。
日をまたがなければ取引コストは無料になります。
その条件もあり、スキャルピングに特化していた方も多いでしょう。
現在では仮想通貨取引の主力は取引手数料がかかるものが多くあります。
スキャルピングをするにしても工夫をしないと手数料負けすることもザラです。
また取引アフィリエイト報酬の中抜きもあり、格安コストとは個人的には思いません。
取引所も分散しており流動性もまばらで多くの方は以前より苦労しているかと思います。
松井証券の一日信用取引は、その bitFlyerFXさながらのイメージで、株式のデイトレードやスキャルピングを行うことができる画期的なサービスになります。
信用取引ですので空売り(ショート)もかなりの銘柄ですることができます。
デイトレード以下の時間軸では現物取引よりもコスト面に関して優位に進めることができるでしょう。
一日信用のネットストック・ハイスピード設定
ではネットストック・ハイスピードの設定に参りましょう。
インストール方法や事前の設定は前回の記事でも解説していますのでそちらを参照してください。
デイトレードやスキャルピングをする場合、何が一番重要でしょうか?
人によって様々な答えがあると思いますが
個人的に大事だと考えているのが「流動性(買いたい時に買える、売りたい時に売れること)」、「ボラティリティ(価格変動率)」です。
参加者がいなければ、その日のうちに買ってその日のうちに売ることは不可能です。
値動きがなければ、値幅も取れませんので利益につながりません。
「株の銘柄が多すぎて、デイトレ向きの銘柄をどうやって探せばいいかわからない」
こんな人は多くいるかと思います。
ネットストック・ハイスピードでは、そんなデイトレード向きの銘柄をリアルタイムにランキング表示することができます。
[2211]デイトレ適性
を開いてください。
ざっと100位までのランキング表が出せることでしょう。
前場・後場に分けてそれぞれ、「株価変動率×売買代金」「株価変動率」のランキングを抽出することができます。
「売買代金」のランキングは
[2209]株式売買代金
から確認することができます。
とりあえずこれらのランキング表の上で
右クリック→一括登録をしてみてください。
次に操作する作業で必要になってきますので事前準備になります。
次に、「このランキング表を見たところでチャートがなきゃよくわからない」といった方向けに、一気にこれらのランキングのチャートを表示する方法をお伝えします。
[5210]マルチチャートボード
を開いてください。
ウィンドウ上部のボックスから選んでみてください。
先ほど一括登録した銘柄が一気に表示されます。
他にも色んなテクニカル指標を使いたい方は
[5120]株式チャート
開いてご自身の思い思いに設定していけば良いと思います。
ウィンドウ下部の「チャート追加」「画面転換」「画面設定」をそれぞれ行えば、チャートの分割表示もできます。
またウィンドウを複数表示することもできますので、このように6分割して並べれば
モニター1枚でも多くの銘柄を表示することができるでしょう。
チャート機能やランキング機能を皆さんの好みのカスタマイズでうまく使ってみてくださいね。
発注してみよう
前回の記事で先物の解説をしたように、一日信用の板発注と2way発注モードがあります。
[6208]一日信用2WAYスピード注文
[6204]一日信用スピード注文
チャートからドラッグ&ドロップすることで銘柄をすぐに反映することもできます。
またウインドウの「連」をうまく使えば一気に同一銘柄変更を連動させられます。
うまく設定して使ってみてください。
新規と返済の使い分けに注意しましょう。
[2034]株価強度分析
で歩値を確認したり、
[2033]株式同一気配約定分析
を使って出来高ティックイナゴチャートを表示することもできます。
他にも様々な情報を見ることができますので、皆さん好みに合わせて見てみてください。
今回のように軽くツールの使い方を解説しましたので、今までよくわからなかった方も少しは身近に感じられるようになったかなと思います。
そして持ち越しをしなければ手数料もかからないのでスキャルピングが大好きな方にも魅力が少しは伝わったのではないでしょうか。
口座開設も簡単ですし、ツールの利用料金もかかりませんので、少しでも興味がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ではまたの更新をお楽しみに!