【第1回】相場観は合ってるのに損切り貧乏になる人や、相場にしっかり張り付けない忙しい兼業な人ほどオプショントレードがオススメな理由【日経ミニオプション】

コラム
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まえがき

これから何回かに分けてオプション取引について自分なりにまとめていこうかなと思います。

それにあたり私のTwitterのリンクから来られる方が多くいると思いますので、自分なりにフォロワーさんの属性を考えたところ、
・ダウとかナスダックとか日経平均とかのCFDレバレッジ取引をしたことがある。
・為替FXのレバレッジ取引をしたことがある。
・仮想通貨取引、仮想通貨レバレッジ取引をしたことがある。
・日経225先物やミニ先物までは知っているがオプションって何?という人
・オプション取引について言及している人をTwitterとかで見たことはあるが、ルールもわからなければ取引方法も分からないしそもそも何を取引してるのかもよくわからない。
・オプション取引特有の専門用語を見て眠くなったり勉強アレルギーが出て挫折した。

こういう属性の方が半数ぐらいいるのかなとなんとなく思っています。
これぐらいの方に向けて記事をまとめていきたいと思います。

回を重ねるごとに少しずつ専門用語を増やして徐々に専門用語に変換していくので、初心者の方もスムーズに読めるよう心がけたいと思います。

「患者の理解力に合わせて難しい医学用語を平易な言葉で置き換えられる医者」が私の考える良い医者の条件の一つなんですよ。
他の専門分野でも同じです。
聞いてる方のレベルに合わせずに、いきなり専門用語使いまくって早口で捲し立てるように喋る人はセンス無いなと思います。

ごく一部のマニアのモノだったのが、一般層に普及する過程で大切なこと。
それは「分かり易さ」「取っ付きやすさ」なんですよ。
例えば仮想通貨とか、NFTとか、WEB3とか、専門用語多すぎて、それを嬉しそうに話してる運営側の人見ると正直キショと思ってしまうんですよ。
客置いてきぼりやぞと。

それと同じで投資投機業界もかなり難しい用語が多くて、普通の生活してたら一切聞かないような言葉が数多くあるんですね。
正直取っ付きづらいし、何言ってんだよ!お高く止まってんじゃね〜よボケが!と思ってる人たくさんいると思います。
オプション取引なんか普通は知らないじゃないですか?
自分も最初そうでした。

別に高学歴でもなんでもない自分が、どのようにそれを徐々に理解し、面白いと思えるようになっていったか、それを思い出しながら興味も取引経験もない人に向けて
「こんな面白いのがあるんですよ?どうです?」って広げていくためには、まず難しい用語を使ってはいけないと思うんですよ。
専門用語を使った時点で変態しかついてきませんから。
そんな変態さんは教えなくても勝手に覚えていきます。


伸びしろのない初心者の振るい落としはあってしかるべきものですが、最初の関門を抜けられたらそこからグッと自分の力で伸びる人も多くいますよね。
子供とかそうじゃないですか?
いきなり方程式や2次関数、虚数や微分積分などから学ばないですよね?
最初は数字の書き方読み方、足し算引き算掛け算割り算から学びますよね?
それと同じです。最初からいきなり高校大学レベルの数学を子供に見せたところでほとんどの子供は意味もわからないし解けないんです。

ですので今回からの解説は、その一番最初の導入部分をどれだけ分かりやすくできるかという視点でまとめてみたいと思います。
導入さえ面白いと思ってもらえれば、後はその人の理解力に応じて理解できる範囲がどんどん広がっていきます。

ですので、すでに理解してる人には説明不足になることも多々ありますし、そういう人は見なくて良いんですよ。
それをわざわざ高尚に突っ込んでくるアホが出てくると思うので先に牽制しておきますね。
刺さる人に刺されば良い。
入り口は開いたのであとはステップアップしてね、というスタンスです。

最初からプロ共が使ってる難しい言葉並べて、誰に向けて書いてるんですか?っていう話なんですよ。
実際そういう知識マウントだけ取りたそうな、相手とのコミュニケーション取る気なさそうな人が陰湿金融には多いんで。
もちろん理解してきたら専門用語に慣れるし、慣れないとハメられます。

でも、おまえら最初からそういう感じで専門用語早口で使いこなしてたんか?と思うわけです。
自分がやりたいのは、参加人口増えることで、そこから努力すればもっと上に行けるかもと思ってもらえることなんですよ。
そこからは厳しい現実にぶち当たるんですけどね。
とにかく入り口は広く、です。

ということで、その辺を理解してくれる方だけ以下本文を読み進めてください。

皆さん保険入ってますか?

突然ですが投資をしているような読者の皆さんであれば、何らかの保険には入っていますよね?

「生命保険」「医療保険」「火災保険」「自動車任意保険」「地震保険」など、普通の社会人をしていればこれらに関わってない人はあまりいないと思います。

保険というのは、だいたいが「月々や毎年」などのスパンで「少額の保険料」を支払い「特定の事件や事故、天災や災害」などの被害を受けた場合や与えてしまった場合に、多額の金銭補償等を受けられるもの、であると私は認識しています。

少ない例を挙げていきます

「生命保険」
・死んだら〇〇万円を遺族が受け取れる。

「医療保険」
・癌になってしまった。手術代や入院費用など決められたお金を受け取れる。

「火災保険」
・家が火災で全焼したら補償として〇〇万円受け取れる。

「自動車任意保険」
・車を運転していて人を轢いてしまった。被害者の方への金銭補償。

「地震保険」
・自分の家が地震で全壊してしまった補償として〇〇万円受け取れる。

めちゃくちゃざっくりですが、こんな感じで何らかの事象が起こった時に価値がつくものが一般的な保険というものです。
その事象が起こるまでは保険そのものに価値はありません。
特定事象が起こらない方が良いけれども、起こってしまった場合でも金銭的に困窮しないように先に対策しておくのが一般的な保険というものでしょう。

言い換えれば保険料(掛け金)を投資し、何らかの事象が起こった時に保険金が支払われると利確できる投資商品みたいなものです。

実はこれから説明するオプションも保険みたいなものです。
オプション取引はよく保険に例えられます。

オプション取引とは保険みたいなものである

では本題として「日経オプション取引」について解説します。

日経オプション取引とは、日経平均株価指数を対象としたオプション(保険のような)取引のことです。
さすがに日経平均株価指数について知らない人はいないと思うのでその説明は割愛します。
毎日ニュースとかで「日経平均株価は前日より〇〇円上がりました」とか言われてるアレです。

この記事を書いている時点で日経平均株価は年末からどんどん上昇を続け32500円付近まで上がってきました。

もちろん前回のブログエントリーにも書いたように、日経平均株価は
・ここから上がるのか?
・ここから下がるのか?
・レンジ相場に移行するのか?
など将来は誰にも予想できません。
というか予想してもぴったり当たるわけないんです。
もし毎回動きを予想して当てられるのであれば世界征服できてしまいます。
それぐらい予想して当てることに意味はありません。

ただ、このチャートを見てもわかるように、誰が見ても今年は平均株価の上げ下げがありながらも、年初から比較すれば上がっていることは事実ですし、流れは上向きなことに異論はないでしょう。

では日経オプション取引の何が保険と似ているのか説明していきます。

日経オプション取引とは
・株価がとある水準よりも上がってしまった場合お金が支払われる保険の売買
・株価がとある水準よりも下がってしまった場合お金が支払われる保険の売買

です。具体例をあげていきます。

今、日経平均株価が32500円だとします。これから上がるか下がるか予想してみてください。当てようとしなくて結構です。あくまでもふわっとしたイメージで結構です。
一応今の流れは上向きなのでこれからも上がると予想したとしましょう。

あなたは34000円にいつか到達すると予想しました。
34000円以上になるとお金が支払われる掛け捨て保険に大阪取引所で加入できるそうです。
もし35000円になったら差額の1000円がもらえるそうです。
もし40000円になったら差額の6000円がもらえる保険商品だそうです。

今、日経平均株価は32500円です。
明日限定で、日経平均が34000円以上になるとお金が支払われる掛け捨て保険が100円で売っていた場合、あなたは買いますか?
もし明日、日経平均がめちゃくちゃ上げて35000円になれば、差額の1000円のお金が支払われ、掛け捨て分の100円と差し引きで900円儲かるみたいです。
もし明日日経平均がありえないぐらい上げて40000円になれば、差額の6000円のお金が支払われ、掛け捨て分の100円と差し引きで5900円儲かるみたいです。

私は買いませんねw
そんなことは起こらないと思いますから。

Twitterのみんながそんなに好きじゃない岸田総理が突然「総理大臣やめます!」
とか言ってもそこまで日経平均は上がらないと思いますw

じゃあ何で買わないかって、その掛け捨て保険料100円ってのが高いと思いませんか?

もしその保険料が掛け捨て1円だったらどうでしょう?
1円ぐらいならもしかしたら買う人いるかもしれないですよね?

皆さんが保険に入る時考えるのは結局、自分が払う保険料と事故が起こった時に支払われるお金のコスパを考えていますよね?
同じ補償内容なら安い保険料の保険に加入する人が多いと思います。
つまり皆さんが納得する水準で保険料は決まっていく部分は多いのかなと思います。

ではもう少し考えてみましょう。
今年いっぱい限定で、日経平均が34000円以上になるとお金が支払われる掛け捨て保険が100円で売っていた場合、あなたは買いますか?
2023年の間ならいつでも34000円以上になれば、あなたの任意でその時の日経平均株価に応じてお金が支払われます。
もし一度も34000円に到達すらしなければその保険料100円は掛け捨てで価値が無くなります。当たり前ですね。

私はその保険買うと思います。
なぜなら日経平均株価はあと半年もあれば、今の雰囲気で言うと5000円ぐらいはもしかしたら上下しそうな気がします。どっちに行くかは分かりませんがまだ上値も下値もあるでしょう。
今から半年間、32500円の水準でビタ止まりする方が考えにくいです。
半年の間に2000円ぐらい上がれば34500円とか全然ありそうじゃないですか?
その時点で保険のお金をもらえば、掛け捨て100円なので400円儲かりますよね?そんなに分の悪い保険だとは思いません。
仮に日経平均株価が大暴落しても、掛け捨ての100円しか損しませんから。

ここからわかることは、
「明日いきなり日経平均株価が2000円上がるとはほぼ絶対考えられないけど、半年ぐらいあれば2000円ぐらいなら上がるかもしれない」という認識です。
皆さんはどう思いましたか?

日経平均株価というのは、未来になればなるほど変動する予想範囲も広がると思いませんか?
それに伴って保険期間が長ければ長いほど掛け捨て保険料も上がる特徴があります。
保険屋もアホではありませんから、どれぐらいの確率でそれが起こって保険料をいくらに設定すれば会社が損しないかぐらい計算して出してます。
きっと計算上の適正価格でその保険は販売されるでしょう。
年末までの掛け捨て保険料100円はちょっと安すぎるような気もしますね。

ここでそれぞれ保険の加入で例え話していましたので、専門用語に言葉を当てはめていきたいと思います。

①日経平均株価のことを「原資産価格」と言い換えます


②34000円になったらお金が支払われるという34000円水準のことを「権利行使価格」と言い換えます。
権利行使価格は34000円以外にも、125円刻みで細かく設定されています。
32750円や33125円などの権利行使価格等、もちろん存在します。


③保険と呼んでいたものを「オプション」と呼ぶことにします。
保険を買うことをオプションを買う(買うことをロング)と言います。
100円で売られている保険料のことを「プレミアム」と呼ぶことにします。


④日経平均株価(原資産価格)が34000円の権利行使価格を超えるとお金が支払われる保険(オプション)のことを「コール(CALL)オプション」と呼びます。
日経平均株価(原資産価格)が上がるほうにかける保険(オプション)はすべてコールオプションです。

⑤明日までの期限(今から数えて残り一日)や年末までの期限(ざっくり残り半年)のことを「残存期間(残存日数)」などと呼んだりします。
絶対的に残存期間が長い方が保険料(プレミアム料)も高くなります。

⑥権利行使価格34000円を超え、仮に35000円になった時、あなたは1000円を受け取る権利を有しています。その権利を使い1000円をもらうことを「権利行使する」と言います。
反対に34000円を超えることなく残存日数もなくなり掛け捨て保険としての価値もなくなることを「権利消滅」と言います。

つまり先ほどから例として挙げていた取引は、、、

残存期間半年の権利行使価格34000円のコールオプションをプレミアム100円でロングするかどうかを皆さんに問うていました。

最後に一気に専門用語でたたみかけてしまったので、頭が痛くなった人もいるかもしれませんが、最初からゆっくり読んで一つずつ理解していればそんなに難しくないのではないかなと思いますが、いかがでしょうか?

実は理解している方が見ればまだまだ端折っている説明も多くありますが、いきなり全部説明しても頭が痛くなるだけなので今回はこれぐらいにしておきます。


こんな感じで合計何回になるか分かりませんがゆっくりまとめていきたいと思います。

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松井証券および楽天証券は長年利用しており、特に楽天証券はミニオプションを取引するために必要な口座となります。

口座開設して先物オプション口座まで開設して記事続編をお待ちください。

ツールを使いながら解説する回が出てきますので、よろしくお願いします。

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